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時間と温度の関係について

"暑い、寒いということが、速い、遅いということだった時代の話。

精密計時の歴史のなかで最も興味深いことのひとつは、あらゆる解決策が、新たな予期せぬ問題という不快な驚きをももたらしてきたということだ。

時計の脱進機が改良されるにつれて、時計師やクロックメーカーは、それまで気づかなかった温度変化が時計の速度に多大な影響を与えるということに気づき始めたのである。

ハリー・ウィンストン HW オーシャン・コレクション HW オーシャン・ムーンフェイズ・ オートマティック 42mm OCEAMP42RR001

品番:OCEAMP42RR001
HW オーシャン・ムーンフェイズ・
オートマティック 42mm

ムーブメント:機械式自動巻き
キャリバー:HW3202
コンプリケーション:ムーンフェイズ、レトログラード式日付表示
機能:オフセンターの時・分表示
ケース素材:18Kローズゴールド
ケースサイズ:42.2mm
文字盤:オープンワーク仕上げ、3D構築型、カーボンファイバー

ストラップ:ブラウンアリゲーターレザー
防水性:10気圧防水
非対称性とバランスを融合させるため絶妙に配置された構築的なダイヤルデザインが、「HW オーシャン・ムーンフェイズ オートマティック 42mm」に独創的な個性を生み出します。

今でこそ、時計は極点から赤道まで、どこでも同じ速度で時を刻むことが当たり前になっているが、そこに至るまでには長い道のりがあり、大変な思いと苦労があったのだ。

振り子時計では、温度による振り子の長さの変化が問題になっていた。そして、この問題を解決するには水晶やインバーなどの温度変化に対する寸法安定性が非常に高いニッケル-鉄合金のような特殊な材料を使用することが一ばんいいとわかったのだ。

腕時計では気温の変化で1日に何分もの誤差が生じることがあり、例えば、マリンクロノメーターが使えなくなるほどだ。その理由は当初、まったくわからなかった。温度変化により、テンプやスティールのヒゲゼンマイの寸法が変化するのだ。初期の時計はテンプは真鍮製、ヒゲゼンマイは炭素鋼でできていた。温度が上がるとテンプは直径が大きくなり、ヒゲゼンマイは厚さ、高さ、長さが大きくなる。

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