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特に気に入ったのは、2021年発売のアクアレーサーから引き継ぐフルサテン仕上げのスティール製ブレスレットの採用だ。

鮮やかなオレンジダイヤルの前に、ブレスレットに注目するのは奇妙に思えるかもしれないが、この時計にある種の完成度を与えている重要な要素なのだ。このモデルは、ダイバーが時計をツールとして使っていた70年代のツールウォッチスピリットを呼び起こすことを意図している。センターリンクにポリッシュ仕上げを施したブレスレットを使用することも容易にできるが、このブレスレットを組み合わせることで、デザインの背後にある思慮深さと、この時計に吹き込まれた精神へのこだわりが伝わってくる。

【送料関税込】タグホイヤー アクアレーサープロフェッショナル300キャリバー5 WBP201B.FT6198

前作では3時位置にあったカレンダーを6時位置に配置して、針とアワーインデックスのデザインにも改良が加えられ、さらにスーパールミノバを塗布することで深海などの完全な暗闇においても容易に時刻を読み取ることができます。
型番 WBP201B.FT6198
機械 自動巻き
材質名 ステンレス
ブレス・ストラップ ストラップ
タイプ メンズ
カラー ブルー
外装特徴 回転ベゼル
ムーブメント Calibre 5
ケースサイズ 43.0mm

そのサテン仕上げは、質感のあるオレンジのダイヤルと見事にマッチしている。このオレンジは地味でもなければヴィンテージ風の色褪せ加工したものでもない。この時計は、部屋のなかにいてもひと目でそれとわかるような、個性的なカラーを持っているのだ。これをつければ“オレンジの時計の人”として覚えてもらえるだろう。率直に言ってそれはとてもクールなことだと思う。

43mmは大きいが、そこがポイントなのだ。特にダイヤルが時計を小さく見せているわけではない場合は。このサイズと色のおかげでオレンジダイバーは非常に読みやすく、白いマーカーはダイヤルに映えて瞬時に読み取ることができる。拡大表示の日付窓については否定的な意見が出ると思うが、私もその見た目は好きでないものの、その機能については文句を言うことはできない。

ある意味、この時計には妥協がある。確かに我々が切望する40mmサイズではないが、この大きくたくましいフレームにふさわしい、ある種のレトロな美しさを持っているのだ。ダイバーのエングレービングが施されたクローズドケースバックの内部には、Cal.5の自動巻きムーブメントが搭載されている。操作面では、この時計はまさに期待通りの動きをする。ベゼルの動きはスムーズで、ブレスレットのクラスプは操作しやすく、その場でマイクロアジャストすることも可能だ。

大衆的な魅力とハイパーなマニアの熱狂の中間を狙った時計があるとすれば、それはこのオレンジダイバーだろう。アクアレーサーコレクションの新たな選択肢として、近々また実機に触れてみようと思っている。私はダイビングをしないが、だからといってダイバーズウォッチを好きになれない理由はない。


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