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私はこの時計を、主に特別な日のために、それほど頻繁に着用していません。

この時計を持って3、4年になるころ、ニューヨークのダイヤモンド地区の47番街を歩いていたときのことです。ある時計店に立ち寄り、販売員のひとりに「GMTマスターによくあるジュビリーブレスレットはあまり好きではないんだ」と話しました。「プレジデントが好きでね」。「このGMTにプレジデントブレスレットをつけるのは難しい?」と尋ねると、その組み合わせはブレスレットを時計本体にカスタムフィットさせなければならないし、時計の価値を下げてしまうかもしれないとのこと。「でも、これは私の息子に受け継がれるものだし、その息子にも受け継がれる。だから、その価値なんてどうでもいいんだ。特別なものなんだから」と私は彼に話した。

販売員は奥に入り、以前デイデイトについていたとてもクールなプレジデントブレスレットを手に戻ってきました(リンクは少し緩んでいた)。もっと新しい、リンクがしっかりしたブレスレットもあったものの、私はあまり新しいものが好きではありません。今までオープンしたレストランはすべてが前もお店だった物件で、そこには文化や風格が感じられるからです。彼はその時計にブレスレットを合わせてくれ、今、私の腕には最高にクールな時計があります。私の知る限り、地球上で最も格好いいロレックスだと思っています。

私はこの時計を、主に特別な日のために、それほど頻繁に着用していません。でも、この時計はTシャツとジーンズにつけるだけで気分がよくなるような、そんな不思議な力を持っているんです。そんなことができるものはそう多くはありませんが、美しい時計にはそれが可能です。そして、私がこの時計を身につけると、必ず誰かから話しかけられます。会話のきっかけになるんです。

歴史上の偉人のなかで、強いセンスを持った人たちを思い浮かべると、その多くがロレックスを腕にしています。スティーブ・マックイーンは私のアイコンですが、彼はロレックスをつけていました。このブランドはルネッサンスな人たちを惹きつけているのだと思います。一芸に秀でた人たち。私は時計のスタンダードに恥じないよう、ベストを尽くしています。

そういえば、The Meatball Shopを始めたころ、いつかロレックスを買うんだと言っていたことを覚えています。私は、デザインインスピレーションを得るために、すべてのレストランのPinterestボードを作るのが好きで、私のページには、"All I Want "というボードがあります。自分がかっこいいと思うものばかりを集めていて、ゴールドのロレックスにプレジデントブレスレットをつけた写真がそのなかにありました。それはGMTマスターじゃなかったけれど、ロサンゼルスの店に入って、黒いストラップがついたこのGMTを見たとき、これだ!と思ったのです。そして、時間をかけることで今している時計を作り上げたという感覚があります。物事は、スタート地点で終わる必要はないのです。


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