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この時計は、いろいろな意味で、前述のニバダやバルチックといったブランドを思い出させる。

しかし、ここでは時計そのものを見てみよう。こうしたモデルでは、間違いなく外観が人々を引きつけるからだ。文字盤のオプションは全部で5種類。ホワイトにブラックのアクセント、サーモン、ブラック(写真なし)、オフホワイトに経年加工のアクセント、そしてホワイトの文字盤にレッドとブルーのアクセントだ。

この5種を一度に見るとどれを選ぶか迷ってしまい、気が散るとは言わないが、ちょっと気が引ける。スーパーコピー時計というのも、それぞれのバリエーションで時計の表情がまったく異なるため、モデル全体を吟味するのが難しくなってしまうのだ。実際、サーモンダイヤルは他のモデルに見られるような余分な目盛りはなく、物理的に異なるデザインになっている。他よりシンプルというか、最小限のデザインだ。さて、多くの方はサーモンダイヤルに引かれると思うが(間違っていたら教えてくれ)、私はマルチカラーに惹かれる。ホワイトの文字盤にポップなレッド、そしてタキメータースケールのブルーのプリントは、1940年代のヴィンテージクロノを究極の形で表現していると思う。間違いなくこのモデルをつけるのが一番楽しかった。

そういえば、この38.9mmというサイズ感も、この時計の最大の魅力かもしれない。フランジの外側やロゴ、文字など、文字盤上にはたくさんのものがあるが(外付けベゼルがないこともあり)、それでもエクセルシオパークがヴィンテージサイズを維持したことで、その情報量の多い文字盤がうるさくならないのだ。

テレメータースケールやタキメータースケールの数字が煩雑になるのを解消するために、アワーマーカーにアラビア数字を採用し、機能性(どちらの目盛りも本来の使い方をわかっている前提だが)と視認性を両立している。

この時計は、いろいろな意味で、前述のニバダやバルチックといったブランドを思い出させる。つまり、デザインに時計への情熱が流れているのを感じられるのだ。深い美意識と歴史的な部分にまでこだわり、同ブランドは現在の市場にないものを提供してくれている。一般的なデザインモチーフを取り入れた時計が多いバルチックとは異なり、エクセルシオパークはスイスという小さな時計製造国でかつて名をはせたブランドのアイデンティティを用いているのだ。たとえ新しい経営下であっても、その伝統が背後にあることは、何か特別なことだと思う。さらに、2000ドル強(正確には2159ドル50セント、約24万8000円)という財布に優しい価格設定も魅力的だ。

クォーツ危機で犠牲になったブランドが、アイアンマンの鎧の手(この記事でアベンジャーズを例に挙げるのを止められない)によって再び命を吹き込まれるなら、私は大賛成だ。老舗の時計メーカーが潰れてしまうという悲しい話は、これまでにもたくさんあった。しかし、マイクロブランドが台頭してきたことで、その流れが変わったのだ。どこまでがリバイバルブランドで、どこからがマイクロブランドなのか、わからなくなる日もそう遠くはないだろう。結局、その時計がクールならば、それでいいのだと思う。

エクセルシオパーク EP95001-5004: 100m防水。直径38.9mm、ケースバックはオープンタイプとクローズドタイプ。SS製ケースとレザーストラップ。手巻きムーブメントのセリタ SW510 M BH B搭載。ケースの厚さはオープンケースバックで13mm、クローズドケースバックで12.85mm。ラグ幅、20mm。価格:2159.5ドル(約24万8000円)

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